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百歳表彰=全世界の半分を聖市で表彰=伝達式に本人18人が出席

中前総領事と受賞者で記念撮影

中前総領事と受賞者で記念撮影

 在聖日本国総領事館(中前隆博総領事)は11月30日、総領事公邸で『平成28年度百歳以上高齢者表彰伝達式』を行った。来年の3月31日までに100歳以上となる56人が対象。
 表彰式には本人18人、代理21人の計39人が出席し、安倍晋三内閣総理大臣からの記念品と賞状を受け取った。日系3団体と熟年クラブ連合会の上野美佐雄会長も来賓として出席、家族や親族ら約100人とともに長寿を祝った。
 表彰された海外在住邦人は107人。中前総領事は「全世界のほぼ半分をこの場で表彰できる。立派な人生を多くの後輩に示して欲しい。健康で生活するために日々の気付きや周囲の支えもあったと思うが、これからも皆さんには健康な日々を歩んで頂きたい」と受賞者を称えた。
 伝達後、日伯援護協会の菊地義治会長が乾杯の音頭を取って「日系社会の大先輩である皆さんのお顔を見ていると伯国に移住して良かったと思います。百歳万歳! 乾杯! ビバ! 万歳」と杯を合わせた。
 牧野久恵さん(100、北海道)は移住後に息子6人、娘5人の子宝に恵まれた。現在も娘が生活の手助けをしてくれる。「毎日新聞を読んだり、テレビを見たり、ゆっくりと暮らしています。自分でも不思議なくらい長生き」と語った。健康の秘訣について聞くと「子供たちの手助けがあってこそ。感謝しております」と来場していた娘に微笑みかけ、家族仲の良さを感じさせた。
 誕生日を聞くとしばらく悩んだ後、「1月3日に百歳になります」と教えてくれたのは高橋八千代さん(99、島根)。15歳で移住後、時間を忘れるほど働き詰めだった。「25歳で結婚し子供5人を抱えて働いた。苦労したことばかりだった」とふりかえった。
 健康の秘訣は毎朝7時に起床し20分ほど自作の体操をする。最近はまっているのはクロスワード。「以前はアクセサリー作りをしていたが、今は違う形で頭の体操をしている。家族がマッサージをしてくれたりと助けられ感謝しています」と笑った。
【受賞者一覧】牧野久恵、大木壽保、杉本正(北海道)、根岸イク(青森)、菅山まつい(宮城)、平間辰雄(同)、木村うめよ(山形)、高橋八千代(島根)、本田ムメ(岩手)、新工善一(福島)、清水栄枝(島根)、井垣節(東京)、奥山育子(和歌山)、今川謙三(富山)、原口磐子(長野)、岡志げ子(三重)、下川美子(同)、御前淑子(岡山)、加藤輝男(和歌山)、林原ヨシヱ(鳥取)、松岡チヨコ(山口)、近石美津留(長野)、高木廣太郎(愛媛)、西森ミツ子(同)、横井静香(愛知)、小島辰(高知)、花田キヨエ、平田オソノ、森徳子(福岡)、国武シカノ(北海道)、岩本キミ(長崎)、浦田幸子(同)、道田太舞(福島)、笹本トミエ(熊本)、木村竹子(福岡)、藺牟田榮蔵(鹿児島)、上江州ウシ、城間光、山内ツル(沖縄)、後藤静(北海道)、近藤治子(静岡)、岡野クニヨ(広島)、宮下㐂代子(和歌山)、丹羽マスヱ(愛知)、古川敦(滋賀)、井川静子(高知)、横溝フサ子(福岡)


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 百歳表彰伝達式に元気良く出席した、「島根県」出身の高橋八千代さん。ところが伝達式で読み上げられ、渡された賞状の出身地は「山口県」になっていた。高橋さんは、式後の懇親会で振舞われた料理を食べながら、「おかしいわねえ」と家族と顔を見合わせていた。高橋さんの他、総領事館から記者に渡された受賞者リストに記載された出身地とは異なる県名を読み上げられていた人は多かった。どうやら日本で賞状が作成されたときに誤りがあったよう。百歳だけに、〝小さなこと〟は笑い飛ばす好々爺や嫗(おうな)ばかりのようだ。

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