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『世界が称賛する国際派日本人』=伊勢さん新著、100冊限定販売

『世界が称賛する国際派日本人』

『世界が称賛する国際派日本人』

 毎週土曜付けで好評連載中のメルマガ『国際派日本人養成講座』の著者、伊勢雅臣さんの新刊『世界が称賛する国際派日本人』(育鵬社)が昨年10月に日本で刊行された。今作では前著で示した日本独自の歴史や文化がどのような人間を生み出したのかを、明治から現代までの人物を中心に全17編で紹介する。編集部ではさっそく100部を取り寄せた。遠隔地から購入できるよう日系書店でも販売する。
 第1章「現代で賞賛されている国際派日本人」では、現代の国際社会が抱える問題に取り組み、称賛されている日本人を紹介する。
 茶道の精神「一期一会」を信条とし、発明した薬剤を無償提供することで多くの人々を救ったノーベル生理学・医学賞受賞者の大村智さん。70歳にしてネパール奥地へ農業技術指導のため旅立ち、現代の二宮尊徳と称された近藤亨さん。イラクの戦後復興を支え、地元民から敬愛された自衛隊員たち。世界の諸問題の根幹にある水問題の解決に尽力する皇太子殿下らだ。
 以降は時代を少しずつ遡り、第2章「戦いに敗れし今も」では第2次世界大戦に敗れた後の先人達の振る舞いに焦点を当て、今村均将軍や田中館秀三博士を取り上げる。「勝った時以上に負けた時どう振舞うかが、人間の器量を示す」と伊勢さんは語る。
 第3章は「荒海での戦い」と題して、明治から昭和前期の戦乱渦巻く世界情勢のなかで、先人達がいかに戦い、どのような評価を受けてきたかを、第4章「一視同仁」(だれをも差別せず、すべての人を平等に見て一様に仁愛をほどこすこと)では、戦中に台湾や朝鮮で統治に当った人々の姿を、第5章「近代西洋文明への挑戦」では、科学者の南方熊楠や高峰譲吉、明治天皇を取り上げる。
 伊勢さんはあとがきで「一隅を照らす、これ即ち、国の宝なり」という天台宗の開祖・最澄の言葉を引用し、「無数のロウソクが国土の隅々まで照らし出し、しかも太古の昔から次々に灯を受け継いで国全体を明るくしてきたのが日本なのです。(中略)本書の登場人物の灯が皆さん方のロウソクに受け継がれ、周囲を照らす一助となれば、著者としてこれに優る喜びはありません」と心境を語っている。
 販売価格は120レアル。ニッケイ新聞(11・3340・6060)ほか、太陽堂(同・3208・6588)、フォノマギ竹内書店(同・3104・3399)、高野書店(同・3209・3313)などで購入できる。

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