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サンドロ・ロセル前FCバルセロナ会長逮捕=リカルド・テイシェイラ元CBF会長も関与の疑い
FCバルセロナ前会長のサンドロ・ロセル氏が、資金洗浄の疑いで、現地時間の23日に逮捕されたと、24日付ブラジル各紙が報じた。
この事件には、リカルド・テイシェイラ元ブラジルサッカー協会(CBF)会長も関与しているとされている。サッカーのブラジル代表の肖像権や試合放映権料、4900万レアルが2人によって分けられたという。
米国司法当局は、ロセル氏が国際サッカー連盟(FIFA)関連の汚職にも関わっていた可能性があると見ており、ロセル氏の身柄引き渡しを求める可能性がある。
テイシェイラ氏は現在リオにおり、ブラジル国内にいる限り、逮捕はされない。「本当に捜査対象になっているか、だとしたらそれはいかなる理由によるものかを理解しようとしている」とテイシェイラ氏の弁護士は語った。
調べによると、ロセル氏は、少なくとも2380万レアルをテイシェイラ氏とその家族に渡したという。
ロセル氏とテイシェイラ氏の交友関係は、ロセル氏がナイキ社の幹部としてブラジルに転居してきた90年代末から始まった。ナイキ社はセレソンのスポンサーでもある。
ロセル氏は2002年にナイキ社を辞め、ブラジル国内にブラジル代表の親善試合の興行を行うマーケティング会社を設立した。同氏は別会社アイラントも設立し、08年にセレソンの親善試合をブラジリアで開催した。同社は公金横領、水増し請求で検察から告発を受けている。
その他にもテイシェイラ氏のダミー会社とロセル氏の会社が不当な取引を行い、租税回避地に資金を流していた疑いももたれている。
CBFは23日、ロセル氏はCBFが交わしたいかなる契約にも関わっていないと文書で発表した。