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《ブラジル》「燃料増税待った」に更なる待った=地方裁が一審判決を棄却=現場では元から増税続行

司法の見解は揺れているが、現場では増税が継続している。(参考画像 - Rafael Neddermeyer/Fotos Públicas)
司法の見解は揺れているが、現場では増税が継続している。(参考画像 – Rafael Neddermeyer/Fotos Públicas)

 【既報関連】ブラジリアの連邦直轄区第20法廷(第一審)のレナト・ボレッリ代理判事が25日に出した、「政府によるガソリン、ディーゼル油、エタノールにかかる税金引き上げを差し止める予備判決」を、ブラジリアの連邦地方裁判所(TRF・控訴審担当)のイウトン・ケイロス長官が26日に棄却したと、27日付現地各紙が報じた。
 連邦総弁護庁(AGU)は、政府が現在直面している財政上の問題を考慮すれば増税もやむなしと主張し、第一審の予備判決の棄却を求めた。政府試算では増税が認められないと、一日あたりの税収が7800万レアル減少すると訴えていた。
 ボレッリ判事の予備判決は、ガソリン、ディーゼル油、エタノールにかかる社会統合基金と社会保険融資納付金(PIS/Cofins)増額を差し止める内容だった。
 しかし、増税差し止めは、実務的な問題から、まだ現場レベルで行われてはおらず、差し止め棄却判決が出ても実情に変わりはない。燃料関連の増税は差し止められることもなく、ずっと続いている。

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