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東西南北

 サンパウロ州保安局が発表した最新データによると、サンパウロ市では、16年7月~今年6月に軍警が絡んだことによって亡くなった人が361人おり、1日に1人が軍警に殺された計算になる。地区別の内訳を見ると、東部が36%と最も多く、南部が24%、北部が22%で続いている。また、犠牲者の95%が男性だという。さらに年齢別で見た場合、14歳~17歳が全体の17%を占めるという。また、市全体の殺害者の総数で見ても、軍警が介入した死者は22・7%を占めている。市民が頼りたいはずの軍警がこの有様では不安が募る。
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 大サンパウロ市圏サンタイザベルで14日、17歳の少年が35歳の元軍警が所有していた銃で、元軍警のいとこで16歳の少年の頭を撃って殺してしまう事件が起きた。この2人と元軍警の15歳の弟はサンパウロ市在住だが、この日は同市にある元軍警の農園を訪れていた。この惨事は元軍警がパンを買いに出ていた間に起きており、屋外で車の音がしてライトの光を見た3人が不審に思い、弟がビデオゲームの箱の中から取り出した銃を手に様子を見に行ったが、隣の釣堀に着ていた釣り人と知り、銃を持って引き返す途中、誤って引き金を引いてしまったという。
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 パルメイラスの監督に復帰したクッカ氏が、またも辞任した。ブラジル杯、リベルタドーレス杯で敗戦した上、12日の全国選手権の対バイーア戦で引き分けたのが決定的な理由だったという。バイーアは15日にも首位コリンチャンスを2―0で下しており、現時点の順位も、13位のサンパウロより上の10位なのだが。