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マナウス=7人に在外公館長表彰=日系社会を長年支援

後藤修二総領事夫妻(後列中央)と5人の受賞者(前列)

後藤修二総領事夫妻(後列中央)と5人の受賞者(前列)

 【アマゾナス州マナウス発】在マナウス日本国総領事館は10月23日、同領事館にて在外公館長表彰式を行った。ほぼ毎年行われている表彰で、今回は西部アマゾン日伯協会からの推薦もあり、日系社会の活動や行事に支援を続けている経営者や、日本とマナウス市の関係強化に努めている政治家ら、マナウス市とボア・ビスタ市在住の計7人が表彰を受けた。

 この日は仕事の都合などで2人が欠席したが、後藤修二総領事は会場に集まった受賞者一人ひとりに表彰状を渡した後、「日系社会の平和と発展に貢献している頼もしい存在だ」とねぎらった。

 受賞した7人は日系社会のイベントなどに資金的援助や景品寄贈といった支援を長年続けており、数年前から西部アマゾン日伯協会が何か感謝を表したいと領事館側に相談していた。日伯協会の会長錦戸健さん(66)は「ボランティア精神で援助してくれている、縁の下の力持ち」と賛辞を贈った。

 受賞者の一人、辻佳治さん(66)は「これまでのことを振り返っても特別なことはしていない。病気や事故で生きそこなった命だが、生きがいがある」とあいさつ。辻さんは熊本出身ということもあり、昨年の熊本地震の際にはマナウスでの復興支援委員会代表として寄付金を集めたことも功績としてたたえられた。

 受賞者は以下の通り(敬称略)▼ネルソン・マサミ・市川(日本米生産・販売等)▼岡一雄(食品販売・養殖等)▼武田興洋(薬局チェーン・スーパー等経営)▼辻佳治(スーパー等経営)▼辻シスト(スーパー等経営)▼藤井志朗(スーパー等経営)▼三木将美(前マナウス市議会議員)(菅野麻衣子通信員)

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