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《ブラジル》「日本の歴史」講座、最終回迎え=毎回大盛況、来年も継続予定

最後まで満員だった

最後まで満員だった

 今年3月に始まった日本の歴史についての連続講座が10日に最終回を迎えた。ブラジル漫画協会(佐藤フランシスコ紀行会長)と三重県人会(下川孝会長)の共催。「日本を知らないブラジル人に日本の歴史を教える」という目的のもと、全9回に渡って縄文時代から現代までを解説。サンパウロ市の三重県人会で開催し、毎回200人を集める盛況ぶりだった。
 同講座にはこれまでに金沢大学の教授が動画で講座に参加したり、ブラジル被爆者協会から講演者を呼ぶなど、意欲的な内容で来場者を引きつけ続けた。出席者の大半が非日系の若者たち。全9回のうち7回以上出席した人は92人もおり、日本史への関心度の高さを伺わせた。
 最終回は戦後から現代までの歴史と、沖縄について講座を行った。沖縄舞踊を学んだ仲田カミーラ和枝さんが沖縄の踊り用衣装を展示。佐藤会長は「皆様熱心に聞いてくれた。日系人でない方も沖縄に興味有る事が分かりました」と語った。
 講義の後、三重県人会の下川会長、杓田美代子さん、金沢大学の松田真希子准教授が参加し、前述の92人に精勤賞が贈られた。また、会場の準備や受付の手伝いをしたボランティアに感謝状が渡された。
 佐藤会長はこれまでの講座を振り返り、「日系社会の皆様と日本の友達や先生の応援の言葉に支えられて最後まで続いた」とし、「参加者から来年も必ず続けて欲しいという声が有あり、余り休む暇も無く再開する予定です」とした。
 来年以降の講座については、「9月のテーマは江戸幕末だったので、高知県のよさこい節を紹介し、ブラジル高知県人会の青年部が踊った。来年はもっと色んな日系団体紹介することと、日本から来たボランティア活動者に登壇してもらうこと考えている。日伯の文化交流がもっと盛んになってほしい」と展望した。

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