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2月 2018の記事一覧

デング熱=サンパウロ州での発生率が3倍以上に=デング熱2型にも警戒必要

 黄熱病の影に隠れて見逃されているが、サンパウロ州などではデング熱の発生も増えている。  サンパウロ州では、今年1月の最初の3週間(1月1~20日)で、デング熱が疑われるケースが2300件と、674件だった昨年と比べて3倍以上に増えた事が明らかになったと15日付現地各紙・サイトが報じた。  デング熱はサンパウロ州以外にも、アクレ ...

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東西南北

 カーニバル期間中のリオ市の治安は散々だった。以前なら騒動が起こるのは、主に市の中心から離れた北部や西部のファヴェーラ周辺だったが、今年はイパネマやレブロン地区といった比較的安全だった南部の観光地でも集団強盗が頻発した。リオ州のペゾン知事も、「治安維持対策が甘かった」と自分で認めてしまうほど。犯罪者たちとの闘いは、カーニバルが終 ...

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「政府の公式謝罪は重要」=パット・フー=高井フェルナンダ=アンシェッタ島収監の祖父を語る

取材に応じたフェルナンダ・タカイ

 サンパウロ州北東海岸部ウバツーバ市のアンシェッタ監獄島に1946年から3年間収監された日本移民を顕彰して昨年、9月23日が同市記念日に制定された「アンシェッタ島日本移民の日」――。それを受け、曽祖父、祖父が同島に収監されていた人気バンド「パット・フー」の歌手、高井フェルナンダさん(46、三世)が先月20日、本紙の取材に応じ、そ ...

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■ひとマチ点描■高井フェルナンダ=「もうひとつのルーツは日本にある」

ソロ公演の様子

 先月19から21日にかけて、DVD『Na Medida do Impossivel ― Ao vivo em Inhotim』の新発売を記念し、サンパウロ市のSESCピニェイロスでコンサートを開催したフェルナンダさん。ショーでは、赤い和傘が広げられた木を模したオブジェが飾られ、「私のもう一つのルーツは日本にある」と紹介するなど ...

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高知県人会=青年部の「おきゃく」開催=かつおのたたき定食を販売

案内のため来社した片山会長、甲藤青年部部長

 高知県人会青年部(甲藤マリオ部長)が高知県の文化を広めることを目的として、『第1回高知のおきゃく』を18日午前11時~午後4時まで、同県人会館(Rua das Miranhas, 196, Pinheiros)で開催する。  「おきゃく」とは土佐弁で宴会を意味する。カツオのたたきや焼きそばの販売のほか、高知県に伝わるお座敷遊び ...

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■訃報■コロニア歌人 藤田朝壽さん

 サンパウロ新聞歌壇や老荘の友で選者を務めていたコロニア歌人・藤田朝壽さん(歌号「藤田朝日子」)が1月4日、スザノ市内病院で老衰のため亡くなっていた。享年93。  藤田さんは、1924年愛知県北字和群日吉村に生まれ、34年渡伯。チエテ移住地に入植し、棉作に従事。49年にはパラナ州ウライ群に移住し、珈琲栽培に従事した後、72年から ...

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書評=『カヌードスの乱 19世紀ブラジルにおける宗教共同体』(春風社)=戦争の根底にある問題の本質を俯瞰=ブラジル学研究者 田所 清克

表紙

 F・ジュリアンの『重いくびきの下で―ブラジル農民解放闘争―』(岩波新書)の書に表徴されるように、ブラジルの北東部、わけても奥地は、旱魃に加えて農園主や地方ボス(コロネル)による搾取と圧政による貧困が絶えず、革命的な文学が生まれ、と同時に社会運動が出来する精神風土があった。  バイーア州奥地を描くエウクリーデス・ダ・クーニャの手 ...

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政治批判を受け止めたリオのカーニバル

ツイウチのパレード(Gabriel Nascimento | Riotur)

 14日に行なわれた、今年のリオのカーニバルのスペシャル・グループのパレードの採点結果発表で画期的な出来事が起こった。政治批判を行なって物議を醸したエスコーラ、ベイジャ・フロールが優勝、パライゾ・ド・ツイウチが2位となったのだ▼今回のリオのパレードがこうした内容になることはかねてから言及されていた。だがいざ本番では、それが噂以上 ...

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どこから来たの=大門千夏=(40)

第四章 白い霧の夜 誕生日  「行こう行こう、どこでもいいから高ぁーいレストランに行こう」と、電話の向こうに湿った桃子の声。ハハーン夫婦喧嘩をしたな、と私はさっする。  サンパウロにある一番高いレストランに二人で出かける。体は小さいくせに桃子は食欲旺盛。  「要するに私達夫婦は相性が悪いのよ。あの人医者だから、患者の前だけ愛想が ...

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サンパウロ・カーニバル=路上のパレードは大盛況=5月23日大通り使用はヒット企画

今年のサンパウロ・ストリートカーニバルは大盛況だった(参考画像・Vagner Medeiros/SMPR)

 2月3日から始まったプレ・カーニバルから、9から13日までの本格的なカーニバル期間で、サンパウロ市で行われたパレードに参加した人々の数は900万人を超えたと、14日にサンパウロ市役所が発表した。  合わせて2千人を超える、打楽器隊、ダンサー、大掛かりな山車がひとまとまりになったものをエスコーラと呼ぶ。  合計20を超えるエスコ ...

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