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 椰子樹社(多田邦治代表)の短歌誌『椰子樹』375号が12月に刊行された。旅先のポルトガルを詠んだ《旅好きは移民の業か老いづきていまだ憧る未知なる土地に》《異国とは思えず何か懐かしきリスボン旧街そぞろ歩きぬ》(小池みさ子)、《今日もまたニッケイ新聞短歌俳句に励まされ吾は生かされて》(横沢幸子)、《名政治家出でてこの国建て直し腐敗政治に終止符を打て》(藤田朝日子)。最後まで愛する伯国への檄を忘れなかった藤田さんは、1月4日に老衰で逝去。一連の句の題名は奇しくも「終止符を打て」…。《八十を越えたる今日の散策の道辺の椰子は熟れ実をこぼす》(杉田征子)を読んではっとさせられた。今年はまさに『椰子樹』創刊80周年、その「実が熟れ」た様子を詠ったように思える作品。

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