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《ブラジル》ボランティア活動調査が発表される=740万人が「なんらかのボランティア活動をした」と答える

 ブラジル地理統計院(IBGE)が18日に発表した調査報告書「別の形の仕事2017年版」によると、2017年は740万人のブラジル人が何らかのボランティア活動を行った事がわかった。
 この数値は、14歳以上人口の4・4%にあたり、2016年の結果と比較すると12・9%増えている。
 ボランティア活動を行った人は女性の方が多い。2017年はブラジル人女性の5・1%、男性の3・5%が何らかのボランティア活動を行った。
 ボランティア活動を行ったと答えた人に、「週何時間をボランティア活動に費やしたか」と聞いたところ、平均して6・3時間だった。これは昨年の平均6・7時間よりも少ない。
 ブラジル全土を大きく五つの地域に分け、地域ごとに見た場合、ボランティア活動に費やした時間がもっとも長かったのは7・1時間の北部で、もっとも少なかったのは6時間の南部だった。
 また就業者、非就業者別に見た場合、ボランティア活動を行うと答えた人は、就業者(4・7%)が非就業者(3・9%)を上回った。
 年齢別では高齢になればなるほど、ボランティア活動参加率は高まった。14から24歳では2・9%、25歳から49歳では4・6%、50歳以上では5・1%だった。ただし、北部と北東部では25歳から49歳の参加比率が最も高く、各々、6・9%と3・6%だった。
 学歴別では、大卒者のボランティア活動参加比率が8・1%で最も高く、無就学者、初等教育未終了者は2・9%だった。
 ボランティア活動をする人の91%は、何らかの団体と関係を持って活動している。調査ではボランティア活動をする人の79・8%が、宗教的な団体、組合、集合住宅の住民による団体、政党、学校、病院、保護施設の一員として活動している。
 IBGEの分析員、アレッサンドラ・ブリトー氏は、「多くの人が、『ボランティアといえば、保護施設や何らかの団体に所属して行うもの』と思い込んでいる。病院にいくのを手伝ったり、友人の引越しや荷物運びを手伝ったり、隣人が仕事に行けるように幼い子供を見ていてあげたりといった、個人で出来る些細な事も立派なボランティアよ」と語った。(18日付アジェンシア・ブラジルより)