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《ブラジル》トラック輸送の最低料金法案を大統領が裁可=スト実行者の罰金免除は拒否

今年5月にブラジル全土で発生したトラックストの様子(Roberto Parizotti)

今年5月にブラジル全土で発生したトラックストの様子(Roberto Parizotti)

 ブラジルのテメル大統領(民主運動・MDB)は9日、道路貨物輸送の最低料金を定めた連邦法13703号/18を裁可したと、9、10日付現地各紙・サイトが報じた。

 最低料金の設定は、5月下旬に全国トラックストを起こした運転手たちが解除の条件として政府に求めたものだ。ストの一番の理由は燃料費高騰だが、運転手らは、輸送費を値切られ、利益が出ないとも主張していた。

 法案自体は最低料金を定めていないが、国家陸路輸送庁(ANTT)が燃料、高速道路通行料などを考慮し、最低料金を設定するよう定めている。ANTTは、毎年2回、1月20日と7月20日までに輸送距離、車両、積荷の種類別に最低料金を決める。しかし、燃料費が想定額の10%以上変動した時は、途中でも金額は改定される。

 最初の最低料金表は、今年5月に発表された。法案では最低料金以下での契約は禁止され、7月20日以降は、違反者に罰則が適用される。違反者は、契約した金額と最低料金との差額の倍の補償金を、運送業者に払わなくてはならない。

 農牧業者を含む生産者は、輸送コストを引き上げるとして、最低料金表に反対している。ブラジル農牧連合(CNA)のルジィ・フェラス法務部長は、「以前から最高裁に出していた訴状に重ね、追加訴状の手続きも行った。最低料金表の即刻撤廃を求める」と語った。

 大統領は、法案にあった、スト実行者への罰金免除には拒否権を行使した。カルロス・マルン連邦政府総務室長は、「ストの影響は甚大だ。政府としても、何事もなかったかのように振舞うことは出来ない」とした。

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