連邦直轄区セイランジアの地域病院で29日、患者の父親を名乗る男性が小児病棟に入り込み、生後5カ月の娘への投薬を待っていた元妻にいきなり銃撃を加えるという事件が起きた。
事件が起きたのは午後5時頃。病院の正面玄関で患者の父親と名乗った男が、「確かに父親」との確認を得て小児病棟に向かうと、診察後の投薬待ちの娘を抱いて通路に立っていたグラジエレ・ソウザ・カルヴァリョさん(18)を見つけ、いきなり数発、発砲した。
グラジエレさんは腹部と胸部に各1発を浴びたが、男が銃を向けたのを見て、とっさに娘を床に投げ落としたため、娘は被弾せずに済んだ。
グラジエレさんは、同じ病院内ですぐに手術を受け、命には別状はないという。母親の機転で被弾を免れた娘も、事なきを得ている。
小児科病棟は事件後、鑑識のために一時的に閉鎖された。男は発砲後に逃亡したため、警察が行方を捜している。(29日付G1サイトより)