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《サンパウロ州》9日から外出規制緩和=飲食、サービスは23時まで営業可

 7日、サンパウロ州がコロナウイルスの外出自粛規制の緩和を発表し、バーやレストランの営業時間の延長や入場者の制限の緩和が9日から認められることになった。8日付現地紙が報じている。
 ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事は7日に行った記者会見で、これまでは21時までだったバーやレストランの営業時間を、9日から23時までに延長すると発表した。ショッピングセンターや美容院、ジムなどのサービス業の営業時間も同様に延長される。
 営業の規模(入場者の制限)も、これまでの40%から60%に拡大される。
 サンパウロ州政府は6月1日から、今回の営業時間の延長と規模拡大を目指していたが、コロナ第3波への懸念から、3度にわたって延期されていた。

 州が今回の規制緩和に踏み切った最大の要因は、集中治療室の占有率の低下で、州全体では70%、大サンパウロ都市圏では64・56%まで下がってきている。
 加えて、ワクチンの接種も進んでおり、州では8日からが37~39歳、15~29日が35~36歳などとなっている。サンパウロ市でも7~8日が39歳、9日が38歳、10日が38~41歳の未接種者、12日は37歳への接種と日程が変更された。
 これに伴い、サンパウロ市では9日も保健所(UBS)やドライブスルーなどでの接種を実施する。10日はAMAのみが営業する。
 「21時から翌朝5時」だったサンパウロ市の自動車の乗り入れ規制「ロディージオ」も、9日からは「23時から翌朝5時」に短縮される。
 この規制緩和は商業界からは歓迎されているが、変異株の到来や感染再拡大を懸念する声も少なくない。