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ブラジルに第2の証券取引所=株式相場の競争力増加が目的
ニッケイ新聞 2011年2月18日付け
15日、世界的証券取引会社のバッツ・グローバル・マーケッツ(Bats Global Markets)とブラジルで独立資産の管理を行っているクラリタス(Claritas)が、サンパウロ市証券取引所(ボヴェスパ)と競い合うために、ブラジルに新しい証券取引所を設立すると発表したと16日付エスタード紙が報じた。
専門家によると、投資家の主な利点は、証券取引所が二つ存在することで顧客の取り合いが起こり、取引費用が削減される事と説明している。
新会社の仮称は「バットス・ブラジル(Bats.Brasil)」となっており、まだ運営の開始日は決められていない。
バットス世界的事業開発部のケン・コンクリン部長は、会社名はまだ変更される可能性があるという。同部長によると、ブラジルへの進出は、現在運営しているアメリカやヨーロッパの市場同様、株式相場での競争力を生むためと話した。「多くの国では株式市場が一社でほぼ独占されている事が多く、ブラジルもそれに当てはまる。我々はブラジルで運営する機会を見つけ、この株式相場をより競争力のあるものにしたい」と述べた。
当初はボヴェスパが扱っている株式会社と同じ証券の取引を行うが、将来的には、バットスが直接扱う証券も取引するつもりとコンクリン氏は話している。
このニュースの関係で15日のボヴェスパの株価は約5%の低下を見せた。