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環境に要求される価値

 先月23日は日本から来賓付きの周年式典が多数あった。式典の数日後、ある県人会役員に労いの言葉をかけると、「まだ終わりじゃないよ。県や議会へのお礼の手紙が大変」とこぼしていた。居合わせた他県人会の役員らも、ウンウンと頷いていた。主催した県人会は、本紙の特集記事を報告として母県に送っているという。
 それを聞いたとき、自分が日系社会にいる価値や意味というものを実感した。人生の大先輩達から普段良くしてもらえるのも、記事を書いているからこそ。気付いた時には身が引き締まる思いだった。
 日本語に不自由な二世会長も多い中、県との交流に自分が少しでも貢献できているのだとすれば、感動すら覚える。でも、その時の会話で冗談のつもりで「個人的に代筆しますよ、有料で」と言ってしまったのが、後から悔やまれてならない。(桃)

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