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風邪に負けない体力つくり=うがいと手洗いは不可欠=(完)二次感染に要注意=日ごろから免疫力上げる生活を

健康広場

8月11日(水)

 「全身がゾクゾクと寒気がする」「鼻水が止まらない」「喉が痛い」などの初期症状で、くい止めるのが理想的だと前回紹介した。
 ただ、風邪は万病の元とも言われるように、侮れない風邪があることもまた事実。今回は特に肺炎などを引き起こしやすい高齢者が気をつけるべきインフルエンザなど重症の風邪について考えよう。
 まず風邪にかからないのが一番の秘訣と紹介したように、インフルエンザの場合も日頃から生活を見直し免疫力を高める自己管理が欠かせない。
 免疫力とはすなわち、ウイルスを退治してくれる白血球を強めるということに他ならない。表のようなストレス知らずの心安らいだ生活を送ってほしい。特に表の中でも夜にリンパ球は増えるので、「残業しない」と「十分な睡眠」は不可欠だ。
 さて、通常の風邪と違い恐ろしいインフルエンザだが、最大の予防は流行する時期の前に予防接種を受けておくことだ。サンパウロでも保健所などで高齢者には無料で接種しているが、病院でも受けられる。高齢者や慢性の病気を持っている人、体力が落ちている人にはお勧めしたい。
 のどの痛みや鼻水だけでなく、頭痛や38度以上の高熱、全身の倦怠感、関節痛などの症状がみられたら、まずインフルエンザにかかっているとみていい。インフルエンザのウイルスは感染力が強く、空気中で飛沫感染する。
 発病後初期であれば、抗ウイルス薬が効果的だ。
 また、インフルエンザだけでなく、高齢者の場合、気をつけたいのが合併症による肺炎の感染。
 次のような兆候があれば、合併症の可能性があるので、特に注意が必要だ。(1)37度以上の高熱が一週間以上続く(2)ゴホゴホと痰が絡まったような咳が出る(3)青緑色の粘ついた鼻水が出る――こうした場合は細菌に二次感染している恐れがある。二次感染で最も多い死因が肺炎となる。
 先ほど紹介した免疫力アップの方法以外に、ビタミンCの摂取は欠かせない。通常の摂取量は一日に50ミリグラムだが、風邪の場合は250~500ミリグラムを目安にとろう。
 またビタミンCは一度に一日分をとらず、毎食後三回に分けてとるとよい。次の表2を参考にビタミンCを確実に摂取してほしい。
 さて四回にわたり風邪の様々な対策を紹介してきた。まず、風邪を引かない生活を心がけることが一番の予防法。次に風邪を引いたら初期で食い止めること
。最後に、今回紹介した風邪を悪化させないことを忘れずに寒い冬を乗り切って欲しい。
ビタミンが豊富な果物 上位5種

順位 品種  100g当りビタミンC 風邪の場合
1位 アセロラ 1700ミリグラム 5個
2位 グアバ 270ミリグラム 2個
3位 イチゴ 80ミリグラム 40個
4位 キウイ 80ミリグラム 4.5個
5位 パパイア 65ミリグラム 1.5個

免疫力を高める方法
① 軽い運動をする習慣
② 残業をしない
③ たばこを数多く吸わない
④ 食物繊維の多い野菜を採る
⑤ 十分な睡眠


 

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