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生活習慣病=胆石症=高齢者や女性は要注意=食生活が引き金にも

健康広場

9月15日(水)

  無症状のことが多いため、発見しにくい病気である胆石症。近年、食生活の変化に伴いコレステロール系の結石が増えていると言われるが、高齢者や女性に目立つ病気の一つだけに注意したい。やはり鍵となるのは生活習慣と早期発見だ。
 【症状】
 肝臓の下にある胆汁をためる胆のうの中に、結石が出来る病気で胆道が結石によって閉塞。胆汁が十二指腸へ排出されないと黄だんが起きてしまう。
 また放置しておくと胆のう炎や胆のうガンを招くこともあるので要注意。
 表に紹介した具体的な症状に思い当たる人は医師の診断を仰ぐこと。無症状のことも多い病気だが、黄褐色の便や胸やけ、ガスで過度に腹が張る、消化不良などの症状が出れば胆石症に関連したものの可能性もある。
 【原因】
 コレステロール系の結石は、胆汁中のコレステロールが結晶になったものなので、肥満や過食、アンバランスな食生活、ストレスなどの生活習慣が関係すると見られる。
 近年、食生活の変化からコレステロール系の結石が増加。加齢と共に発症も増え、四十~五十歳代で4%、七十歳代では10~20%となる。また女性は男性の二倍の発症率だ。
 【生活習慣への助言】
 胆石を防ぐ方法は分かっていない。ただ、胆石の症状があれば、低脂肪の食事を心がけ、肥満を避ければ症状を軽くできる。
 また、規則正しい食事▽食物繊維をしっかり取る▽ストレスをためない▽十分に休養するーーことも重要だ。
 【早期発見には】
 胆石が大きくなる前に発作を未然に防ぐには、早めに発見して薬などの治療を受ける必要がある。
 また腹部超音波検査やCTスキャン、レントゲン撮影などの画像検査が決めてとなるので定期検診を欠かさずに。無症状の胆石の場合は経過観察や飲み薬などで対応可だが、痛みや炎症症状が強い場合は手術で胆石の入っている胆のうを摘出する外科的処置も必要となる。

こうした症状に要注意
1 腹痛
2 右上腹部あるいは上腹部中央の痛み
3 繰り返し起こる痛み
4 鋭く、急激なあるいは鈍い痛み
5 背中や右肩胛骨の下まで広がる痛み
6 脂っこい食事の後でひどくなる痛み
7 食事後数分で起こる痛み
8 黄だん
9 発熱

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