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夏バテを吹き飛ばせ=自律神経の異常が引き金に=生活習慣に要注意(上)

健康広場

1月12日(水)

 うだるような暑い毎日がやって来た。昼間はもちろんのこと、夜も寝苦しくて疲れが取れないという人が増えてきた。年齢を問わず襲い掛かってくる「夏バテ」の症状や対策などを知り、健康的に乗り切ろうではないか。
 「暑さにやられてどうしようもない」。本格的な夏がやってきたこのごろ、あちらこちらでこんな声が聞こえてくる。確かに昼間には三十度を超えることが当たり前のように続くだけに、ダルさや体調不良を訴えるのも無理はない。ただ、何でも「夏バテ」のせいにしてはいないだろうか。
 まず、具体的に症状について知ろう。「昔はブラジルの夏は日陰や建物に入れば過ごしやすかったのに」とこんな風にぼやく人が目立つようになった。実際、サンパウロでも高温に加え、日本同様に湿度の高さが顕著で蒸し暑いと感じることが多い。
 人間には体に蓄積される熱を捨て、体温を一定に保とうとする機能がある。しかし、暑さに適応できず、自律神経に狂いが生じると水分の循環に異常をきたし、熱が出たりだるくなって胃腸が弱まり食欲が減るといった症状が出る。
 それではどうして自律神経は狂ってしまうのだろうか。
 冷房のよく効いた自宅や職場で過ごす時間が多い人は要注意だ。夏バテは屋外と室内の温度差が冷房で大きくなりすぎ、自律神経の働きが鈍くなってしまうのだ。
 屋内外で5度以上の温度変化があると自律神経が異常をきたすので要注意。特に真昼の一番暑い時間帯に外にいて、いきなり冷房がガンガンに効いた部屋に入ったり、逆に出たりするのは控えたい。
 また、疲労を蓄積させた状態で猛暑を迎えるのも夏バテの一因だ。出来るだけ一日の疲れをとる努力を心がけたい。
 表のチェック項目であたなの疲労度を確かめてみよう。一つも当てはまらないという人は初期の疲労。1~2個で中期の前半、3~5個は中期の後半、6個以上は末期でかなりの注意が必要だ。
 日常生活で心がけたい疲労の解消法をいくつか紹介しよう。
 まず働いている人はもちろんんのこと、アポゼンタードした人も昼間に、昼寝をすることをお勧めしたい。時間は「短い」と思うかもしれないが三十分が適当だ。これ以上眠ると、脳が本格的に眠る状態になり、快適に目覚められないためだ。
 次に食後にカフェを飲みがちなブラジルだが、夜はなるべく控えよう。紅茶や緑茶も同様だ。
 一口に「夏バテ」といっても様々な要因から生じる。次回は、夏バテに大きく関係する食生活について考える。

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