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著者にインタビュー(「アマゾン・クライマックス 巨大魚ピラルクへの旅」)

グルメクラブ

4月1日(金)

 「アマゾン・クライマックス 巨大魚ピラルクへの旅」(一九八五、新潮社)などアマゾン関連の著作も多い醍醐さんだが、その食物にスポットを当てたのは意外にも初めて。「アマゾンみたいな大きな自然の中で人間って何を食べて生きているんだろうという興味がまずあった」と語る。
 アマゾンの伝統料理が基本的に油・塩をほとんど用いない健康食である点にも、関心を抱いた。「何でも手をかけてつくる時代はやがて行き詰まると思う。手をかけず安くて旨いものも必要。そのヒントがアマゾンにないか、と考えました」
 現在の食生活で実践されていることはありますか?
 「いままでは油で揚げていたものを、蒸して食べるようになった。言ってみれば、日本の戦前の食生活ですね。甲州のほうとうや、信州のおやきを献立に取り入れています」
 アマゾンの住民は、カンテイロと呼ばれる木箱で野菜を栽培する。一メートルくらいの柱を四本立てた台の上に載せ、家畜や害虫に荒らされないよう工夫している。たいてい台所のすぐ外に置いてあるそうだ。
 「水をやるのも楽だし、調理をしながら必要なだけ摘める。腰を曲げなくてもいいので労働も楽。トマトぐらいだったらすぐにつくれるでしょう。家にスペースがあれば試してみては」

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