―健康長寿の秘訣―養生延寿の保健案＝連載（６）＝東洋医学医師　彭文育　

健康広場

6月29日（水）

　俗に脳卒中と言われているものは、二種類ある。一つは脳を通っている血管が破れて出血の起こったもの（脳出血）。もう一つは脳の血管に血の塊が詰まったり血管がだんだん狭くなって、血の通りが悪くなり周囲の脳細胞がやられてしまうタイプ（脳梗塞）。くも膜下出血も含まれる。
　脳出血の症状
　(１)頭痛、特に後頭部痛。鼻血、吐き気、目まい、手足のしびれ、視力低下などの前触れがあるが、これらの症状は間もなく良くなる。
　（２）発作。急激に起こり、昼間の時間帯が多い。
　（３）顔色は赤く、目の結膜は充血し、いびきをかいて寝ていることが多い。嘔吐、糞尿の垂れ流し、発熱、発汗がある。
　(４)意識は出血場所によって、数時間で回復するものと長く続くものとがある。出血の場合は脳梗塞（こうそく）よりも意識障害の程度は重い。
　（５）血圧が上がる。
　脳出血の見分け方
　（１）突然意識を失って倒れる。
　（２）高血圧の人に起こりやすい。
　（３）吐き気、頭痛、疲労感、耳鳴りなどの発作を起こすことが多い。
　（４）深い呼吸で意識障害が強く、いびきをかく。手足のマヒはそれほど強くない。
　（５）顔色は赤い。
　脳梗塞の見分け方
　（１）老人や動脈硬化の進んだ人に起こりやすい。
　（２）テレビなどを見ながら突然起こる。
　（３）呼吸は普通で意識障害はそれほど強くないのに、手足に麻痺を起こすことが多い。
　（４）顔は青白い。
　　　　　　　（つづく）
　問い合わせ電話番号＝１１・３３２６・３９２７／３２２８・６０３０。

▽健康広場一覧