ホーム | アーカイブ | 百歳をどう超えるか=連載(上)=エポカ誌が特集記事=最大の秘訣は生活習慣

百歳をどう超えるか=連載(上)=エポカ誌が特集記事=最大の秘訣は生活習慣

健康広場

2006年3月22日(水)

 ブラジルの平均寿命は二〇〇四年現在で七一・七歳。一九四〇年(四五・五歳)に比べて、二六・二歳伸びた。IBGE(ブラジル地理統計院)によると、国内には百歳以上の高齢者が二万四千五百人いるという。二月末に百二十六歳の誕生日を迎えたという、マリア・オリヴィア・ダ・シルヴァさん(パラナ州在住)が先ごろ注目を集めたばかりだ。エポカ誌が十三日号で、健康長寿の秘訣や定年後の労働市場などについて十八ページにわたる特集記事を組んでいる。
 同誌は国連関係の機関のPnudに依頼。平均寿命が長く、高齢者の人口に占める割合が高い四市を選んでもらった。これら〃長寿村〃から浮かび上がってくる像とは──、(1)仕事の継続(2)適度な運動(3)社会生活の維持(4)適切な食生活だ。
 高齢化社会になると、社会・経済への影響も大きい。高齢者向けの労働市場に、社会はどう取り組むか? 増大していく年金をどう払うか? 様々な疑問がわく。究極的な質問は、人間は何歳まで生きられるのかということだ。
 モリグチ・エミリオ氏(老人科医)によれば、長寿は生活スタイル(五〇%)、遺伝(三〇%)、環境(二〇%)によって決まるという。
 リオ・グランデ・ド・スル州のタクアリ渓谷に位置するコリーナス。ドイツ系移民によって形成された町だ。ドイツ語や〃サパト・デ・パウ〃と呼ばれるオランダ語との混成語が今も残っている。
 平均寿命が七五・六歳で、六十歳以上の高齢者の割合が二一・四五%。国内の大部分の都市(一〇%~一五%)を上回り、母国(平均寿命・七十八歳)の指標にも近い。
 市民はドイツ地方都市の生活スタイルを維持。農業従事者は植えつけた野菜や育成した動物を食す。喫煙する住民はほとんどいない。移民一世の習慣ではなかったからだ。穏やかで公害のない生活を送っている。
 五キロの槌を手に、カルロス・クレインさん(91)が農場の柵に杭を打ち込んだ。午前六時前から始まる労働の中で、最後の仕事だ。毎日、トウモロコシを収穫。牛に牧草をかり、犬の飼育をしている。
 朝食の献立はパンとバナナ、それに家庭でつくったリングイッサだ。
 「私の子供たちがおじいちゃんの力に感心。一人の息子が柵の仕事をしたら、杭を打ってから数分後、椅子からうまく立ち上がれなかったの」と、娘のエルジさん(55)。
 専門家たちの一致した意見では、高齢者自身が有用だと感じることが長寿の秘訣だ。企業コンサルタントのレナト・ベルニョエフト氏は「田園地域では、それぞれが定められた活動を担っている。すべての人の生存を保証するために、その仕事はなされなければならない」という。
 開墾はかなり重労働だ。心身の健康維持にもつながっている。オスマール・ウォルフさん(78)は「フェリアスなんて一度もとったことがない」ときっぱり。そばにいた息子のシネジオさんがつぶやいた。「それが父を生かしている理由なんだよ」。
       (つづく)

Leave a Reply