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JICA防災プロジェクト=「国連笹川防災賞」受賞

現地で指導をするJICA専門家

現地で指導をするJICA専門家

 JICAブラジル事務所(斉藤顕生所長)は、同事務所が実施している「統合自然災害リスク管理国家戦略強化プロジェクト」が5月25日、メキシコのカンクン市で開催された国連主催の「グローバルプラットフォーム会議」で国連笹川防災賞を受賞したと発表した。
 1986年に国連と日本財団により同賞は創設され、自然災害のリスクを軽減するための活動に取り組む個人や組織に贈られるもの。JICAが支援するプロジェクトの単体受賞は、今回が初めてとなるという。
 同プロジェクトは、11年にリオ州山岳部で発生した大規模土砂災害をきっかけに、13年7月に開始。ブラジル政府による自然災害への対策や国家戦略を再構成し、日本の防災知識と経験をブラジル側に伝えるとともに、災害リスクの把握、都市拡張計画、モニタリングや情報伝達など総合的な災害対応力の強化を目指す4年間のプロジェクトだ。
 当地には土石流や土砂崩れなど土砂災害対策の専門家や、砂防などの専門家が長期的に派遣され、ブラジル人を指導している。人材育成にも取り組んでおり、ブラジルの専門家を日本での研修に派遣しているという。

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