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コラム 樹海

 スイスの新興宗教がクローン人間を誕生させたと発表した。女の子だそうだが更に四人が出産近いそうだ。この他にもイタリアの産婦人科医が妊娠成功を公表し各国が規制するならば「公海上を航行中の船舶で出産させる」とまで発言し世界から非難を受けている。尤も、本当にクローン技術で妊娠した確証はなく、医学界では疑問視する見方が強い▼一九九六年にはイギリスで初のクローン羊が生まれ「ドリー」と名づけらたし一九九八年七月には石川県で世界最初のクローン牛が生まれ既に二百頭以上もが生存している。このように他の動物にも適用はできるし人間を「作製」するのも技術的な困難さは少ない。だが、何よりも問題なのは、倫理の観点からな許されない行為と断じざるをえない。第一に親の遺伝子をそっくりそのままに受け継いだ子供が生まれることだ▼文字道理に「親子同一」であり、男親がいなくとも出産可能なのも、人としての常識に背く。もっと恐いのは、クローンで生まれた羊などには虚弱な体質が多い。こうした点からすれば、クローンはある意味では未成熟で真に恐るべき技術と言っていいのではあるまいか。確かに、牛の場合は乳をたくさん出す牛を多量に生産できるし医学的な面でも多くの期待がされてはいる▼だからと言って人間にもは─誤りである。米は法制化の遅れがあるけれども、日本を始め英や独、仏、露などがクローン人間を禁止しているのも倫理上からの観点なのである。新興宗教や一部の医師らの猛省を求め促したい。 (遯)

03/01/18

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