1月21日(火)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】アグロ・コンサルト社のアンドレ・ペッソア社長は十八日、今年度の穀類収穫予想が一億八百万トンに達し記録を更新、インフレは同率を保ちながら生産者は、今年も二年連続で好調な利益を得るであろうと発表した。
生活必需品バスケット(セスタ・バジカ)を構成する米、フェイジョン、大豆、とうもろこしは数カ月、価格が安定し値崩れはないという。収穫最盛期の三月ころでも、卸、小売ともにインフレ率を多少和らげる程度とみられ、一部の報道に豊作でインフレ率低下とあるが、早とちりだと同社長は戒めている。
大豆を除いて穀類は市場に在庫が少ないため、大きな値下がりはないという。しかも米、とうもろこし、小麦は国内不足分を賄うため、十四億ドルを輸入しなければならないようだ。大豆の外国相場は産地が回復基調というものの、まだ強気市場が続いている。
豊作記録更新の主役は大豆で、昨年の四千百九十万トンから四千八百二十万トンに大幅増、しかも価格は高値で好調。しかし、フェイジョンは昨年比〇・五%の減収となっている。
さらに特筆すべきことは四年連続で当たり年であったため、生産者が自己資金を蓄え投げ売りをしなくなり、シカゴの穀物相場と国内の為替市場に敏感になったことという。