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コラム オーリャ!

 「お客様は神様です」。学生時代、札幌市大通り近くの書店でアルバイトしていた頃、店長が口をすっぱくして言った言葉だ。
 品揃えや立地など、顧客が本屋を選ぶ条件は多岐にわたる。その中でも来店者への接客が大きな位置を占める。界隈には、紀伊国屋や旭屋といった大手が進出していることもあり、客へのサービスがとりわけ重要視された。
 JICA主催の代表者会議で、日本語普及センターの谷理事長が、「センターのお客は、会員の教師や学校で、会員を支援するのが、我々の役目」と述べていた。
 当たり前と言えば、当たり前のことなのだが、多くの仕事を抱えてしまうと、大切なものの存在を忘れてしまいがち。
 多くの日系団体が、会員数の伸び悩みに頭を痛める。「客は誰なのか」、原点に戻って考えることも必要かも。       (古)

03/02/20

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