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上原新文協がスタート=文協評議会=満場一致で決議=新たに「高等審議会」設置

4月15日(火)

 ブラジル日本文化協会は十二日午前十時から、文協ビル小講堂で第百二十四回評議員会を開いた。新文協理事会の会長には上原幸啓氏が投票の結果、選出された。五人の副会長も評議員会、監査役も同時に決定した。 コロニアの耳目を集めた今回の選挙も無事終わり、新執行部のこれからの活躍が期待される。

 十時から始まった評議員会では杉尾憲一郎会長は昨年十月から行ってきた改革準備委員会の活動を報告し、「定款上の制約はあるが、現時点で可能な改革を望みたい」と話した。
 大原毅評議員会第一幹事は評議員選挙の前に「一月の民法改正によって、評議員会自体の見直しの声が大きい」としながら、改革委の総意として「これからの文協の方向性を検討するため、評議員会は必要不可欠」と位置づけた。
 続いて、改革委から二日に提出されていた評議員役員シャッパを読み上げた。投票に移る際、下本八郎評議員から「投票は必要ないのでは」という意見が上がり、シャッパは投票を行わず、満場一致の拍手で決議された。
 新理事会の選挙に当たって渡辺和夫改革委員は「改革には時間が必要」と会場に理解を求めた後、シャッパについて「同委員会の最終報告書の趣旨に基づいた人選を行った」と説明した。
 選挙の結果、圧倒的多数の賛成投票により、上原幸啓氏を会長とする新文協理事会が誕生した。
 上原新会長は「現在の文協の舵取を任されたのは大任」としながらも、「時間がかかるであろうこの仕事に、多くの人と共に取り組んで行きたい」とその意気込みを話した。
 選出された副会長たちも壇上で簡単な自己紹介を行った。監査役(正五人、副五人)も承認された。
続いて、改革委員会の最終報告書の承認が行われた。これにより、『改革委員会』と理事会への運営や専門的分野のおいて支援活動を行う『高等審議会』との設置も同時に認められた。
 今回の選出された新執行部は表の通り。

◇理事会
 会長・上原幸啓、第一副会長・吉岡黎明、第二副会長・和田忠義、第三副会長・松尾治、第四副会長・伝田英二、第五副会長・樋口トモコ。
 ◇評議員会
 会長・大原毅、第一副会長・池崎博文、第二副会長・本田タケシ、第三副会長・多良間俊彦、第一幹事・原田清、第二幹事・水本エレーナ、第三幹事・カワノヨシオ  
◇監査役
 下本八郎、永堂ジョルジ、ニシオロベルト、岡野脩平、山本エジソン(補欠・竹下泰義、五十嵐司、若松孝、ヤナギダコウジ、魚野ツネヒロ)。
 ◇高等審議会
 植木茂彬、野村丈吾、小原彰、安田ファビオ、横田パウロ、大竹ルイ、翁長英雄、上野アントニオ、篠又幸一郎、青木チエコ、鈴木タエ、山崎チヅカ、和井武一、貞方賢彦、続セイゴの十五人。
 ◇改革委員会
 渡部和夫、杉尾憲一郎、池田昭博、水本エレーナ、高木ラウル、村永スザナの六人。(敬称略)

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