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24時間に暴動3回=「少年たちに厳しい措置を」
4月17日(木)
【既報関連=エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】十二日の少年百二十一人脱走事件や頻発する暴動など、問題が耐えないサンパウロ州フランコ・ダ・ロッシャ市州立未成年者支援財団(Febem=日本の少年院と少年刑務所が合体した施設)でわずか二十四時間の間に、さらに三回も暴動が発生した。
最初の暴動は十四日午後十一時、同市Febem二十九号棟で発生、少年約六十五人が四時間にわたって暴れた。その後二十一号棟と二十五号棟にも広まり、五人が逃走、二人は再度収容されている。
暴動が終息し始めた十五日午前九時四十分ごろ、三十号棟の少年約二百人が同棟屋上に上がり、二度目の暴動を起こした。ベッドマットに火をつけ、貯水タンクを破壊した。二時間後、暴動終息。だが同日午後四時十分に再度三十号棟で暴動が発生。今度は関係のない少年たちを殴ると脅し始めた。警察が暴動を鎮圧し、午後六時ごろに終息した。
ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事(PSDB=ブラジル社会民主党)やサンパウロ州高等裁判所のセルジオ・A・N・コンセイソン裁判長、ガブリエル・シャリッタサンパウロ州教育長官は同Febemの状況を重視し、未成年のころに犯罪でFebemに収容された十八歳以上の少年たちに厳しい措置をとるため、児童青年憲章(ECA)の改正を訴えている。
子供青年憲章(ECA)は、十八歳未満時の犯行に対する社会教育矯正を二十一歳まで行うことを認めている。シャリッタ長官は、「危険な大人を子供扱いすることはできない。厳しく対処すべきだ」と言明している。