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珍しく「移住」写真展=奈良県海外協会主催、在伯県人会も協力=再評価された=ブラジルへの移住

4月26日(土)

 奈良県やまと郡山城ホールで去る三月十三日から十七日まで、行われた「ブラジル移住写真展」の報告書が、このほど、展示会に協力した奈良県人会(有北和田之示会長)に届いた。催しは奈良県海外協会(小城利重会長代理)とJICA大阪国際センター(斎藤寛志所長)の共催、在伯奈良県人会、神戸市、広島市、(財)日伯協会が協力した。
 移住者の出発風景、移住先での生活、携行した品物、道具、農機、生活用品などが展示された。五日間の入場者数は八百九十五人。
 入場した人たちの主な感想は、アンケートによれば、「同じ世代の移住者の苦労や頑張りがよくわかった」「現在に比べて、昔の人たちは精神的、肉体的に強かったのではないか」「苦労の連続であったと思われるが、それを乗り越え、さすが日本人だと思った」「今後、シニアボランティアとして行けたら、と思う」「ブラジルが少し身近になった」「地球の裏側に日系人社会があり、そこで日本人が頑張っているのだと、改めて思った」。
 ブラジルについて、どのようなことが知りたいか、という質問に対して「歴史」「移民の歴史と現在、成功があったとすれば、その歴史」「スポーツ(サッカー)」「広い国土と自然」「ブラジル人、日系人の生活」「文化(お祭り、踊り、音楽)」「自然(アマゾン)」「今後の発展(の見通し)」「ブラジル人の日系人に対する評価」。
 海外移住を知っていたか、の問いに対しては回答五十人のうち「知っていた」四十五人、「知らなかった」五人。写真展を見に来た理由の最も多かったのは「ブラジルに興味がある」十四人だった。

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