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バストス初代郵便配達人=森重さん、93歳で死去

5月14日(水)

 パウリスタ新聞のバストス地域代理人で、同市の初代郵便配達人としても活躍した森重清氏が五月六日、病気療養中のバストス市のバストス病院で死去した。九十三歳。
 森重氏は一九一〇年一月十日、山口県出身。一九二六年六月にブラジルへ移住、マルチノポリスやオウリーニョスの農場などで働いていたが、一九三二年六月末、護憲革命のさなかにバストスへ移り住んだ。
 バストスには当時、郵便局がなく、ブラ拓事務所が一時的に郵便を扱っていた。森重氏は青年団の責任者としてバストス市初の郵便配達人となり、同市の郵便サービス開始の火付け役となった。また、バストス協同組合に勤めたほか、パウリスタ新聞のバストス地域代理人として約十年間、地域の日系社会に貢献した。
 森重氏の葬儀は七日、バストス・ホーリネス教会で営まれた。氏は現在、バストス墓地で静かに眠っている。

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