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花見の季節が来た=高桑さん=「手入れマメにやろう」

7月7日(木)

 サンパウロ市営動物園(アグア・フンダ)のヒマラヤ桜が、二十日頃満開となる予定だ。隣接の移民展示センターで催される「日本祭り」見物の際、ぜひ立ち寄って観桜したらよい、と東京農大校友会の会員、高桑義政農業コンサルタントがすすめている。同じ場所に植えられた雪割り桜は、八月末から九月初めの満開が予想される。
 同動物園の桜は九八年、東京農大校友会が協力して植えられた。その後、管理上の助言もしてきた。去る四日、現地を見た高桑さんは「動物園側の日常の手入れは非常にいい。生育も順調だ」と評価した。
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 高桑さんは、五日午後、過去、ブラジルで大量植樹された桜が必ずしも理想的に生育していないことに懸念を示した。「ブラジル南部諸州で植樹された沖縄桜、ヒマラヤ桜、雪割り桜は生育が早いので、正しい剪定が重要な管理作業だ。管理を行わないと、四~五年たてば病虫害などで樹勢が衰え、樹幹、樹枝に苔(ムヅゴ)が寄生、繁殖し、これが極端に生育を害して枯死の原因になる」とつぎように助言した。
 A 初期三~四年ころまで。1、マリポーザ・オリエンタル(モモシンクイガ)の対策。萌芽初期から生育期間中、特に十月~三月末頃まで、シンクイガの発生により、生長点が茶褐色に枯死するので、七~十日置きの対策、ピレトロイド系の殺虫剤散布が比較的安全で有効である。2、幼苗の根元周辺の除草。3、幼苗の根元土際からの腋芽の除去。4、蟻(サウーバ・ケンケン)の対策。
 B 四~五年以降の管理。
 1、樹勢に応じての施肥。2、将来の樹型を想定しての整枝・剪定(冬季の落葉休眠期に実行する)、3、苔(ムヅゴ)、枝枯病、カイガラムシ対策は、冬季の石灰硫黄合剤散布が有効である。(注・石灰硫黄合剤は一般に果樹栽培の冬季消毒財として古くから広く使用されている薬剤である。また、果樹栽培に限らず、日本庭園に植えられる松など樹木類の苔、病虫害の対策として、冬季散布は非常に有効である)。
 C 桜の開花調節について。観桜会などは前もって期日を決定すると、天候の関係で当日開花三分、ということはよくあるが、シアナミド・ヒドロジェナード剤を開花予定の三十日前、晴天気温上昇時に、樹枝全面に散布することにより、予定通り満開の観桜会が期待できる。しかし、開花調節するよりも、自然のままがよい…、とも言われるが。

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