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日文研センターを整備―名護市協力決める

9月6日(土)

 [琉球新報三日]【名護】日本とブラジルの交流の拠点に―。名護市は、姉妹都市のブラジル・パラナ州ロンドリーナ市内にあるロンドリーナ州立総合大学の日本文化研究センターの施設整備に協力する。八月十四日から二十八日まで行われた南米訪問団に参加した岸本建男市長らは二十日、同大学を訪れ、建設費用として五百万円を市が補助することなどを確認、建設予定地を視察した。
 日本語を学ぶ学生らを支援する日本文化研究センター(富松マリア房子所長)は、同大学内で活動しているが、拠点となる施設は未整備だった。名護市は二〇〇一年ごろから、同センターの施設整備を計画。今回の訪問を機に、建設費用の補助などを明記した確認書を、同大学のリジア・ルミナ・プパット学長と交わした。建設予定地の視察には、今回の計画に尽力した藤井岡林エステーラ元所長も参加した。
 岸本市長は「同センターが大学だけにとどまらず、市全体の日本文化研究の意欲を高めるのに貢献してくれればうれしい」と期待を込めた。また同大学には九七年以降、名桜大学生が毎年四、五人留学していることから、施設内には名桜大生のためのスペースも設けられる予定だ。
 同センターの施設整備について、訪問団の一員でもある市企画部市長室まちおこし係の仲里幸一郎さんは「ロンドリーナ市民が日本を学び、また留学生が集う交流の場になってくれることを期待している」と語った。

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