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山形県人会=知事ら60人が来伯=十月に創立50周年

9月26日(金)

 今年創立五十周年を迎える山形県人会(荒木克弥会長)は十月十九日、文協大講堂で記念式典を開く。山形県から高橋和雄知事、松浦安雄県議会議長ら合わせて六十人近くが慶祝に訪れる見込みだ。そのなかには葵ひろ子さん、佐藤瑛杜子(えつこ)さん二人の歌手が含まれており式典に花を添える。また、ブラジル人野球部員三人を擁し今年夏の甲子園に初出場を果たした羽黒高校関係者の来伯も決まっている。
 知事ら一行は十八日早朝に到着。予定では式典出席を前に、日本でガソリンへの混合が解禁されたばかりのエタノールの生産工場視察を予定していたが、日程の都合で見送りになった、という。知事は任期三期目でブラジル訪問はこれで三回を数える。二十日夜には帰国する。
 歌手の葵さんは民謡を中心に〝日本の心〟を歌う。七二年の鹿児島国体音頭を西郷輝彦さんとデュエット、九二年には熊本交響楽団とともに中国・北京で公演した。
 声楽家として童謡唱歌の普及に努める佐藤さんは今月六、七日にモスクワで開かれた「日本フェスティバル イン モスクワ」に、「京都なつかしの童謡唱歌を歌う会」の率いて参加するなど活躍の場は広い。県人会四十五周年式典にも出席しており、五年ぶりの来伯となる。
 ブラジル人選手の活躍で話題を呼んだ羽黒高校からは校長と野球部長が当地野球連盟への挨拶を兼ねて訪問。また、過去に県人会の仲立ちでブラジル・サッカー研修を行った山形学園関係者も慶祝団の一員に名前を連ねている。
 県人会によれば、県からの式典参加者は現段階で四十五人が確定しているが、「これから農協関係者、個人有志の参加も増えるので」と見ており、最終的には六十人前後となりそうだ。

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