ホーム | 日系社会ニュース | 各在外公館で異例の記帳=イラク殉死の邦人外交官

各在外公館で異例の記帳=イラク殉死の邦人外交官

12月2日(火)

 十一月二十九日、イラクにおける襲撃事件で死亡した英国大使館の奥克彦(おく・かつひこ)参事官と、イラク大使館の井ノ上正盛(いのうえ・まさもり)書記官を悼む弔問記帳が、全世界の在外公館で行われる。サンパウロ総領事館では二日から五日まで三階で行う。
 殉死とはいえ、皇族、現職総理大臣以外のために海外公館で弔問記帳所を設けるのは異例の処置。総務政務班の浜田圭司領事は「これまでああいった形で亡くなった外務省関係者を知らない」ことが今回の対応につながったとみる。
 弔問には各国領事らも訪れる見込み。「日系社会の方よりもむしろ多いのでは」。先日イラクのイタリア関係施設が爆破されイタリア人死亡者が出た際には、佐藤宗一首席領事が同国サンパウロ総領事館に赴き記帳している。
 本省勤務時代に奥参事官と交流があったという広報文化班の渡辺博領事は「優秀で人望も厚かった。高校時代からのラグビー選手で体格が良かったのが印象に残っている」と先輩の客死を悼んだ。
 午前九時半から正午、午後二時から同五時まで。

image_print