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カナシロさん=父親殺害に娘関与か=深夜アリバイ工作=サユリ容疑者に仮拘置令=「元恋人の犯行」と証言

12月27日(土)

 [既報関連]サンパウロ市南部シダーデ・アデマール区の自宅で二十二日夜、販売員、シンキ・カナシロさん(当時六二)が殺された事件で、シンキさんの娘、シベーレ・サユリ・カナシロ(二五)が犯行に関与したとして、裁判所から十五日間の仮拘置令が下された。シベーレは元恋人、ラモン・ヴェイガ・フリアス容疑者(二三)が父親を殺したと証言、同容疑者も仮拘置令が下っているが、現在逃走中という。二十五日付、ジアーリオ・デ・サンパウロ紙が報じている。
 市警殺人事件捜査・被害者保護課によると、シベーレ容疑者は二十二日午後九時すぎ、現在の恋人とマクドナルトで食事したり、車のタイヤ交換や食料品を買うために自宅を出たと証言した。「翌日午前〇時三十一分に帰宅したところ、窓の外から、一歳七ヵ月の息子が居間の床で血にまみれていたのが見えた」と供述、シベーレはその後、息子を抱えて恋人の家へ行き、警察に通報、警察が到着すると、まず最初に、マクドナルドの領収書を見せたという。警察は、「そういう行動は普通ではない」と疑惑を抱いた。
 また、目撃者が犯行当日夜、シベーレ容疑者が外出していたと供述している時間帯に、容疑者とシンキさんが口論し、息子が泣き叫ぶ声を聞いたと証言。その後、シベーレが外出し、午前〇時半すぎに戻ってきたのを見たと語った。同目撃者はシベーレがしょっちゅう息子を殴り、父親と口論していたとも明かした。
 警察によると、息子の父親はフリアス容疑者で、子どもが生まれてから、シンキさん宅に同居していたという。同容疑者は麻薬中毒のため十ヵ月間入院、約十日前に退院したばかりだったが、その間にシベーレはほかの男性と一緒になっていた。シベーレは犯行のあった夜、コカインを使用していたと警察に供述したらしいという非公式の情報もある。

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