ホーム | 日系社会ニュース | サンパウロ450周年=日本館で文化紹介=市民に終日無料開放=周辺を東洋エリアに=YOSAKOIソーラン=群舞披露

サンパウロ450周年=日本館で文化紹介=市民に終日無料開放=周辺を東洋エリアに=YOSAKOIソーラン=群舞披露

1月8日(木)

 サンパウロ市制四百五十周年に当たる二十五日、ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)は当日、イビラプエラ公園内日本館を無料開放し、書道、お茶、生け花、茶道の講習会を開催。同館前では和太鼓演奏と、YOSAKOIソーランの群舞が華を添えるという。サンパウロ市当局は当日、トゥトイア橋からアニャンガバウまでの五月二十三日通りを歩行者天国とし、記念式典のほか、九つの会場で写真展示など多彩な文化イベントを予定している。各国民族の芸能披露もそこに含まれ、日系社会からはYOSAKOIソーランの二チームが参加(六面に詳報)する。

 文協が主催する日本館での四百五十周年記念イベントは、午前十時から午後五時まで。館内では茶道、生け花、書道のデモンストレーション。庭園では折り紙の講習会と、敷地をフルに使って日本文化を紹介する。邦楽、和太鼓の演奏、YOSAKOIソーラン各チームの踊りもある。
 折りしも同館が誕生して今年八月で五十年。文協ではこれを見据え、そばに建つ慰霊碑を管理する県連、市当局と協力し同館周辺を「東洋エリア」として再開発していく意向だ。
 文協の中島エドゥアルド事務局長は「周囲のアスファルトを剥がし利用地を広げる計画。もっと市民に親しんでもらえる環境を整えたい」と展望を語る。
 そんな計画が暖められるなか、国連憲章に基づいた平和運動に取り組んでいる「ワールド・ピース・ベル・アソシエーション(世界平和の鐘の会)」(本部・東京都豊島区)から、節目を迎えるサンパウロ市に「世界平和の鐘」を寄贈したいとの打診があった。
 国内ではすでに首都ブラジリアに寄贈されているそうで、「サンパウロでの設置場所はイビラプエラ公園内になるのでは」と中島事務局長。文協と市当局は「東洋エリア」に置くことで見解が一致しているという。
■サンパウロ市主催イベント■
 六日、サンパウロ市役所で開かれた会合に出席した文協の吉岡黎明副会長は、「日系の民族芸能として今回、YOSAKOIソーランでいく旨を伝えた。(同ソーラン大会組織委員長の)飯島秀昭さんにもお願い済み」と報告する。
 この会合には十三カ国の文化協会代表が集い、ステージの広さなどに関する説明を受けた。催し時間は午前十時から午後一時までの間となるが、出演の順番については現在市当局が調整中。場所は同通りに設置される第三会場「サンパウロ・アオ・ヴィーヴォ」で地下鉄パライゾ駅の近く。

image_print