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コラム 樹海

 ちょっと旧聞になりますが、首相が靖国神社を参拝するたびにどうして大騒ぎになるのでしょうか。元旦。小泉首相は皇居での新年祝賀の儀を終え靖国に向かい「国家の平和と安全」を祈りました。紋付き袴の着物もよく似合い宰相としての風格も滲み真にいい参拝の姿でした。それが、何故か「悪い」になってしまう不思議さ。いつものごとく中国や韓国・北朝鮮は猛烈な非難ですが、これは筋違いというものです▼一国の首相が、国のために戦没した人々をお参りするのにどうして他国のお許しがいるのですか。しかも日本では歴代の首相が靖国を参拝して「国の安泰」を祈っています。吉田首相も佐藤首相もがお参りし、これが外交問題に発展するなど思いもよらぬことだったのです。問題化したのは八五年に中曽根宰相の公式参拝で中韓らが反発してからなのです▼だが、この後も首相の靖国参拝は続いているのです。小泉首相になってからは、靖国神社とは別に「国立戦没者追悼施設」を建設しようの動きもありましたが、国民的な支持は得られなかったようで―結局は「見送り」になったの事情もよく認識する必要があると思います。小泉首相が「もし追悼施設ができたとしても、靖国に参拝します」と語っているのも大切に受け止めたいところです▼もう一つ付け加ると、この問題を巡り新聞の意見は二つに分かれています。朝日新聞は「反対」の急先鋒です。最大発行部数を誇る読売新聞は「賛成」で社説でも強く主張しています。遯生としては「静かな首相参拝を」と祈っているのですが。(遯)_

04/01/10

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