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「絵手紙」普及につとめる=横浜から来伯=洋画家の小林さん

1月23日(金)

 いま、日本で大人気の「絵手紙」がブラジルでも流行しつつある。神奈川県横浜市在住の洋画家で現代美術家協会会員、小林美恵さんが昨年末、初の「絵手紙」講習会を石川県人会で行い、普及に努めている。
 小林さんは長男がサンパウロ市に永住しているため、今回で五回目の来伯。「何か、絵を通してお役に立ちたい」と考え、誰でも手軽に取り組める「絵手紙」の普及を思いついた。「絵手紙」は通信交換により同好の友人の輪を広げることができるという。
 昨年十二月八日、初の「絵手紙」講習会を開いた小林さん。毎週火曜日、午前九時半から同十一時半まで行なわれる講習会は今月二十日で五回を迎え、受講者も十二人へと増えた。
 画材の絵はがき(白地)、墨汁、筆(日本製)などは小林さんが用意、受講者は水彩絵の具を持参。指導は、まず、線の引き方から始まり、持ち寄りの花や野菜などを観察しながら描く。受講者は主婦が中心で、絵はまったくの初心者から心得のある人まで様ざまだが、個人が自由に表現し、思いがけない出来栄えに喜びの声も。
 次の絵手紙講習会は二十七日午前九時半からあるが、小林さんに帰国の予定があり、今後は小林さんの六回目の来伯に期待が寄せられている。受講者のなかでは、「これを機会に「ブラジル絵手紙サークル」を!」という意見もある。
 ブラジルに魅せられた小林さんは、イグアスー、アチバイア、チエテ川、イペーなどブラジルの花を題材に油絵の作品も増えているという。「帰国しても、みなさんと絵手紙で友情を深めたい」と語っている。

 

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