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ブラジル原産=シモンいも基幹作物に=沖縄県伊江村夢かける

1月27日(火)

 沖縄県伊江村(伊江島)では、ブラジル原産とされるシモンいも(芋)をサトウキビ(カンナ)にかわる基幹作物に育てたい、とすでに栽培、加工を実行に移しているという。伊江村の体験農園P倶楽部は、この白いいもに島の農業の夢をかける。
 P倶楽部はもともと、島特産のピーナツの収穫体験を目的に発足した。一昨年ミネラルやビタミンが豊富で「優れた健康補助食品になる」とされたシモンいもを倶楽部の石川代表が知り、本土の愛好家グループからタネイモを導入、生産を始めた。
 無農薬で栽培し、昨年、協同青果市場にも初出荷、生産者でもある会員も次第に増え、現在では二十農家に。会員の畑の面積は十六・五ヘクタールになった。さらに独自にピーナッツでの経験を生かし、通年の生産体制を確立した。
 インターネットでは、「安心して口にできるように」とシモンいも成分表や会員の氏名、顔を公表。収穫ごとに会員が集い、手作りで「粉末」「乾燥いも」「シモン・ティー」(シモンお茶)「シモン葉粉末」なども製造し、商品化、販売する。
 同村では、長い間操業されてきた精糖工場(ウジーナ・デ・アスーカル)が来年閉鎖する予定。石川代表は「シモンいもは、島の土壌にぴったり。サトウキビに代わる基幹作物に育てたい。村おこし、地域おこしにつながれば」と期待をふくらませている。(沖縄タイムス)
 【シモンいも】ブラジルカイアポ山地に自生するサツマイモと同じヒルガオ科。古来優れた栄養源とされた白甘薯の原種に近いものとされる。P倶楽部は、ポテトサラダやコロッケ、カレーライスなどに調理するとおいしいとすすめている。
 ブラジルでは、シモンいもは健康食品として、粉末にして飲用・食用するのが、これまで常識的だった。伊江村のほうが、いもをより多岐に加工しているようである。

 

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