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コンピュータで肌診断=ヤクルトのパウリスタ店

2月4日(水)

 個人に合ったお手入れで、肌は見違えるように美しくなります――。ヤクルト商工株式会社(貞方賢彦社長)が五年前から展開している美容サロン「ヤクルト・コスメチックス」では、コンピュータを使った肌診断テストを行なっている。一月三十日、パウリスタ店(パウリスタ大通り八〇七・ロージャ五六)を訪れ、同社化粧品部社員に肌診断テストの内容について話を聞いた。
 パウリスタ店は一九九九年十月に開店。ジウダ・カタウジ店長らスタッフ三人が対応、顧客の登録数は約百五十人にのぼるという。二階部分は、日本のヤクルト本社開発のエステBOXを活用したエステサロン。二〇代から最高齢八十一歳の女性まで、中には口コミで米国航空会社のシュチュワーデスも来店するなど、国際色豊か。七〇%が女性だが、化粧品部の岸瑞枝さんは、「最近は男性も多い。吹出物に悩む人や、若々しさを保ちたい四〇代の会社員など様ざま」。
 肌診断テストは、(一)肌の透明感(二)しわ(三)水分・油分(四)肌の痛み度(五)肌年齢――の五項目。(一)(2)を調べるためには特殊カメラを使い、頬と首の表皮を一五―五〇倍に拡大する。皮溝、皮丘が細かくそろっていれば、透明感があり、しわは深さと長さ、本数で判断される。
 「細かいしわがたくさんある人は手入れが必要」と平木取締役。肌が過酸化するとしわが生まれやすく、しわが気になる人は、オリーブ油などに含まれるビタミンEや、葡萄などポリフェノールを摂取するといいらしい。また、平木吉夫取締役技術担当は、「ブラジル人は色黒がステータスのようだが、紫外線はコラーゲンを破壊してしまい、しわを作りやすくする」と日焼け防止を呼び掛けている。
 (三)は肌に高周波を流し、その透過度で測定される。「油分が多い人にはトーニング液、少ない人にはモイスチャー液、水分は多ければ多いほどいい」という。(四)(五)については、頬の角質を採取して顕微鏡で最大七〇〇倍まで拡大、肌の生まれ変わり、細菌の有無について調べる。
 肌診断テストの結果が出るのは約十日後。個人の診断書を作成し、食生活や日常の手入れ方法をアドバイス、エステBOXで保湿やスキン・クリーニングなども行なわれる。価格は▽肌診断テスト―一五レアル▽スキン・クリーニング―六五レアル▽保湿―五〇レアル。そのほか、お得な十回パックもあるという。営業時間は▽月―金・午前十時-午後七時▽土・午前九時-午後一時。
 問い合わせは、パウリスタ店(電話・11・3285・1205)まで。

 

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