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ブラジル・ニッポン移住者協会、存続へ=植林をメイン事業に=新会長を立てる方向で=総会、3時間討議し結論

2月5日(木)

 ブラジル・ニッポン移住者協会及び戦後移住五十周年祭実行委員会は三日午後二時から、同事務所で臨時役員会・委員会を開催し、同移住者協会の存続問題を三時間に渡って議論し、植樹事業を中心に存続させることが決まった。
 昨年七月に戦後移住五十周年祭を行った同実行委員会の母体となる同移住者協会(中沢宏一会長)。同実行委員会は、三月末に出版予定の戦後五十周年記念誌発行をもって、自動的に解散されることが決められている。しかし、本体である同移住者協会の存続については、今までに数回、話合いが持たれてきたが、議論が足りない点があり、今回はっきりと結論が出された。
 定款により決められている初めての定期総会にらみ、それ以前に執行部内の方針を統一するために、今回の会合はもたれ、十七人が参加した。
 解散か、継続か。喧喧諤諤の意見が交換された三時間にわたる議論の末、「植樹をメイン事業に位置付け直し、将来、新しいリーダーや会員が入り、活力が生まれたら、コロニアのために活躍しよう」ということで意見が集約された。
 積極的な新体制づくりや前向きな新施策は打出されなかったが、将来に可能性を残した形になった。次期執行部は植樹事業関係者を中心にし、新会長を立てる方向で議論が進められた。
 現在継続されている五十周年記念事業は、記念誌編纂と植樹。記念誌はすでに半分の作業を終え、早ければ来月中には完成する見通し。植樹のほうは、当初の目標である三千本に迫る二千五百本を終えている。
 最後に、定期総会を三月二十八日(日)午前十時から開催することを決めた。事業や会計の報告、役員改選、定款の見直しなどが行われる予定。

 

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