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がん患者憩えるように=ベレン、草の根資金贈与

2月11日(水)

 日本政府が行なっている草の根・人間の安全保障無償資金協力事業の一環として、ベレン総領事館(青柳興政総領事)から、ベレン市で貧困層のガン患者を援助している非政府系の福祉団体「AVAO」に五万六千百七十一米ドルが贈与された。一階建ての本部ビルが三階建てに生まれ変わり、今後、ガン患者とその家族らが憩う文化講座や成人の識字教育などに活用される。
 AVAO本部は同市中心部のサンブラス区トラヴェッサ・クアトルゼ・デ・アブリウ一四七二に所在。五年前、オフィール・ロヨラ病院が入院を待つ患者のために設立した。パラーをはじめマラニョン、ピアウイーなど各州のガン患者を無料で診療、現在の患者数は約六百人にのぼるという。職員三人とボランティア百二十五人で対応している。
 一月二十七日、生まれ変わった本部ビルの落成式が行なわれた。青柳総領事、ヴァレーリア・ピレス・フランコ・パラー州副知事ほか州政府長官、ロムロ・マイオラナ財団のロザーンジェラ・マイオラナ・クザン運営理事ら日伯関係者三百人以上が出席。患者が楽しい一時を過ごせるよう、手工芸やヨガなどの講座や成人向けの識字教室を開講するというAVAOの、今後の活動に期待を寄せた。

 

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