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コラム 樹海

 岩手県人会の年間行事をみる。圧倒的に親睦が多い。在伯各県人会の行事は、普通これ以下でも、以上でもあるまいと思われる。親睦をする県人会なのに、中には内輪もめを起こすところがある。なぜなのか、不思議だ。尤も、それが〃人の営み〃なのだ、と言われれば、うなずけないこともない▼岩手県人会の年間行事――定例役員会(毎月)、定期総会、新年会、県連なつメロ大会への参加、高齢者懇親誕生日会(年三回)、東北ブロック青年部親睦運動会への参加、県連日本祭りへの参加、高齢者招待親睦旅行、東北親睦演芸祭参加、忘年会▼このほか、県人会活性化ための行事は会員親睦ピクニック、太鼓教室、日本語教室、カラオケ活動、その他の文化活動、母県との交流事業。一覧してわかるとおり、行事は即親睦なのだ。それぞれ、自分の県人会と比較してみてどうだろう。岩手県人会のほうが活発だろうか▼仲良く親睦の実をあげていれば平穏なのに、そういかないのは、どうやら役員人事のせいだ。こうした行事をこなすのに、だれがトップでも理事でもいいではないか、とはいかないらしい▼会長になれば、母県を訪問した際、あちら側の接待が全然違う、とひところいわれた。羨望だった。それは影を潜めた。母県側も経費削減で県民の敬老経費さえ削っているのが現状。ブラジルの会長はさほどモテず、もてなされない。少なくとも県人会の中だけの行事をこなすについては、会長は争わずに推される人で十分だろう。(神)

04/02/18

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