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熊本民謡たっぷり=三味線の濱道さんら来伯

2月21日(土)

 熊本市派遣文化交流委員の二人、民謡・竹峰流三味線師範の濱道千寿峰さん(熊本県八代郡宮原町)と(財)日本民謡協会教師の古島寿峰さん(同宮原町)が十六日に来伯し、ブラジル熊本県文化交流協会の福田康雄会長らに付添われて来社した。
 古島さんは移民七十周年祭の折に来伯した経験があり、以来二十五年ぶりとなる。「旧交を温めるのが楽しみです」。その古島さんからブラジルの体験談をいろいろ聞いている初来伯の濱道さんは、「私、日本を出るのも初めてなんです。でも古島さんのお話のおかげで、不安と言うよりとても楽しみです」と語った。
 同制度は、二〇〇一年に新会館を建築した折り、熊本市の三角保之市長(当時)が出席し、記念事業として提唱したもの。熊本の幅広い郷土芸能や料理を日系社会に紹介することを目的に、翌〇二年から即開始され、毎年交互に訪問することになっている。
 三月十五日まで滞在し、三月二日にタウバテ、三日にモジとスザノ、四日にアルジャー、五日にイタクァ、八日から十二日の間にロンドリーナ、マリンガー、プレジデンテ・プルデンテなどを訪問し、県人らに「おてもやん」「五十四万石」など数々の郷土民謡を披露し、文化交流する。
 二十八日(土)には会館で演芸交流会、三月六日(土)には郷土料理講習会(からしレンコンはじめ各種)をする予定。
 福田会長は「各地の県人を訪問してもらうことで、支部組織の活性化を図れれば」と委員らの活躍に期待している。詳細は県人会(11・5084・1338)まで。

 

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