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「移民資料館」を持つ県人会=沖縄、装い新たに

2月21日(土)

 県人会多しといえど、なかなか自前の「移民資料館」を持っているところは少ない。昨年移住九十五周年を迎えた沖縄県人会(宮城調智会長)は、その記念事業として以前からあった資料館を全面改装し、昨年八月に写真のよう立派なものを作り上げた。付属して図書館や写真展示コーナーもある。
 かつては木製の棚だったためシロアリにやられた経験から、全ての展示棚は大理石とガラスに取り替えられた。工事費用は「相当かかっている」とのこと。展示されているのは郷土の工芸品が中心で、「まだまだ全体の十分の一しか展示してない」(関係者)。
 豪華な工芸品と共に、目を引くのは数々のパネル写真だ。沖縄が米軍に占領されていた時代のもの、復帰記念式典の様子、ユタが儀式をしている写真など母県の歴史と風俗を象徴するようなものばかり。
 沖縄の美術全集など、図書館にも徐々に書籍が集まりつつあり、すぐ横の休憩スペースにはソファーや椅子が用意されるそう。
 今後、本格的な運用を始めるための委員会をたちあげ、展示を完成させるとともに、利用促進を図る。

 

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