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第2次=100年祭事業案募集中=移住の意義高める=日伯双方に恩恵あるもの=選考基準と委員を発表

3月 3日(水)

  ブラジル日本移民百周年記念祭典協会(上原幸啓理事長)で百周年記念事業の選考を担当するプロジェクト委員会(吉岡黎明会長)は、二月十四日の理事会で提議されていた事業選考基準と選考委員を発表した。現在、第二次募集中であり、十五日まで文協内にある同祭典協会事務局で受付けている。
 選考にあたるのは、吉岡委員長以下、山下譲二、川合昭、杉尾憲一郎、大西博己、篠又幸市郎の五委員。数回の会合を経て、この基準を決定した。
 「この祭典は、日本移民や日系人だけでなく、ブラジルと日本双方に高い意義が認められるもので、後世に末永く残る道標となるような祭典として感動的に祝われるべき」と同委員会は位置付け、次の六項目を基準とした。
 1)プロジェクトには日本人移住の意義を高める目的があること。2)先駆者日本移民に関連した場所であること。3)歴史的、文化的、伝承的、習慣的な要素が含まれる内容であること。4)ブラジル社会と日系社会双方に恩恵のあるもの。5)社会、福祉、文化、スポーツなどにおいて有用性のあるもの。6)対象地域の日系ブラジル人の集中度やインフラ(生活基盤設備)のレベルが考慮される。
 締め切りである十五日以降、この六項目の基準に従って、同委員会は各プロジェクトを審議・採点し、最高点になったものが三月二十五日の臨時総会に提案されることになる。なお、吉岡委員長は、日本外務省主催のデカセギ関連シンポジウムに参加するため、六日から二十日まで訪日する。その間、委員が中心になって評価を進める。
 同委員会では「すでに提出された団体の方々は、前記の項目条件を考慮し、必要と認めた個所に注釈、または補足をし、最終提出期限である十五日までに委員会あてに送付、または持参して下さるようお願い申し上げます」と呼びかけている。問い合わせは文協(11・3208・1755)まで。

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