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文協ニンマリの盛況=『高級』晩餐会=400人が食べて歌って

5月19日(水)

 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)は十七日夜、サンパウロ市のビュッフェの老舗「バイウーカ」で晩餐会を開いた。伸び悩む会員の拡充と、関係協力者の親睦を図って企画された、この晩餐会には日系有力者ら四百人以上が出席。食べて飲んで歌って、忍び寄る寒冷を吹き飛ばす、熱気に溢れた一夜となった。
 西欧の古典的な宮殿を模した白亜のビュッフェ。正面玄関の前の大階段にはじゅうたんが敷かれ華やかな気分をかもし出す。会場内サロン、食卓は色とりどりの蘭の花で飾られた。前菜からデザートまで一皿づつ運ばれる料理はフランス風。来場者はワイン片手に舌鼓を打ちながら、目の前のステージで繰り広げられる演芸を楽しんだ。
 上原幸啓会長のあいさつ後、伝田英二副会長がコーラスの女性と一緒に「いつでも夢」を熱唱。実業家の青木チエコさん、元ブラジル古川電光社長の中谷アンセルモさん二人がデュエットで「居酒屋」。サンパウロ総領事館の佐藤宗一首席領事がブラジルのフォルクローレ曲に挑戦するなど会場を沸かせた。また、出席者全員で「ふるとさ」を合唱する一幕もあった。
 歌曲の合間には、元保健大臣の續正剛さん、陸軍少将の小原彰さんが若き日を振り返る思い出話を披露。遅れて駆けつけた映画監督の山崎チズカさんは、現在製作中の映画「ガイジン2」について語った。
 会場にはこのほか、石田仁宏総領事夫妻、ブラジル日本商工会議所の田中信会頭夫妻、ウィリアム・ウー・サンパウロ市議、サンタクルース病院の横田パウロ理事長ら多士済々な顔ぶれが揃った。晩餐会は午後十一時近くまで盛り上がり、バンド「オス・ニセイス」が演奏するロックに立ち上がって踊り出す場面もみられた。

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