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「北斎とマンガ」分析=日本研究学会、7人発表へ

3月 4日(木)

  全伯日本研究学会(二宮ソニア代表=ABEJ)は四日(木)午後七時から、国際交流基金(パウリスタ通り三七一番)で、一般公開の第二回研究発表会(日本文学)を開催する。発表はポ語が基調となるが、参加者からの質問は日本語でも可能。
 今回の発表者は七人。葛飾北斎の作品と現代のマンガとの共通点などを分析するジョーゴ・カウパテズさんの「北斎とマンガ」、江戸期に儒教の影響を受けた仏教文学を論ずるオリオン・クラウタウさんの「江戸期の仏教文学」、江戸期に独特の国際感覚を持って医学の先駆者となった新井白石を解説するエリアス・アントゥーネスさんの「新井白石―江戸時代の哲学者」、明治期の部落問題を島崎藤村の『破戒』を通して分析するトシエ・コロギ・ヤマモトさんの「島崎藤村の『破戒』における瀬川丑松の告解」など、江戸時代の文学が持つ多彩な姿が語られる。
 来社したエンドウ・テレーザさんは「ぜひ聞きにきてください」と呼びかけた。参加費は無料。
 全伯日本研究学会は、幅広い日本研究を促進するために〇二年四月に設立された学際的な研究者組織。第三回(語学・教授法)は十一日に予定されている。

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