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次代の教育のあり方=デカセギ子弟教育も=世界教育フォーラムで探る

3月19日(金)

 「サンパウロ世界教育フォーラム」が四月一日から四日まで、サンパウロ市アニェンビーなどで開催され、全世界から次代の教育のあり方を探る教育関係者が集まる。その分科会の一つとして、三日午後二時からファクルダーデ・サンターナ会場で「日本のブラジル子弟教育」も論じられる。
 この分科会は幾つかの市民団体が結束して準備してきたもの。「デカセギ子弟の教育を見つめることで、日本の教育自体を良くするヒントが見えてくると思います」と四人の講演者の一人、サンパウロ市で識字教育をするヒロセ・チエさん(二世)は力を込める。
 ヒロセさんはUSPで教育学を専攻後、一九九三年に県費留学生として広島大学に留学。以後、教育人類学を勉強しながら、教師研修を行い、九九年に帰国。その間、在日ブラジル人子弟の教育問題に関わってきた。
 その他、八六年から在日日系人の支援をしてきたシスターの毛利よし子さん。〇三年八月には、ブラジル人支援NGO団体CB・SABJAを立ち上げた。当日は日本の大学院で博士課程をする小林エレーナさんと、日本のNGO団体の現状について講演する。
 修士論文のテーマに「日本のブラジル人労働者の状況」を選んだ賀谷秀幸さん(中国電力勤務)は、日本のNGO団体と教育について講演する。
 サンパウロ市近郊のファヴェーラ、モンチ・アズールでボランティアをした経験がある根岸親さんは現在、群馬県太田市で相談員をしており、同地域の外国人教育問題について話す。
 詳細問合わせは、BrasileironoJapao_FmeSp@hotmail.comまで。

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