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生きがいを求めて=「イタペチ万寿会」30周年祝う

3月20日(土)

   老人クラブ『イタペチ万寿会』(野村愛国会長)は十四日午前十時から、サンタイザベル市郊外にあるイタペチ日本人会会館で創立三十周年記念式典と祝賀会を開いた。
 式典には老ク連から重岡康人会長、五十嵐司副会長、真鍋次郎顧問、アルジャ老人クラブ『親和会』の玉田ブラジル人副会長が参列、イタペチ関係者も合わせて約八十人が参加した。三十年の間に死去した会員六十五人のめい福を祈り、会員でもある石川英男さんが読経する中、焼香が行われた。功労者表彰ではひ孫が代理で表彰状を受ける場面もあった。
 野村会長は創立会員は石垣陸平さんたち二人しか生き残っていないと現状を紹介、「生きがいがあれば、ぼけないと聞いている。これからの生きがいについて話し合っていきましょう」と、万寿会会員三十九人を代表してあいさつした。大浦格日本人会長らの祝辞のあと、万寿会の名付けの親である元援協事務局長の小畑博昭さんの祝福の手紙が読み上げられた。
 会場には野村会長が作製したイタペチ入植記念日(一九四八年九月十日)から現在に至までの年表と、写真が張られ、主要産物の柿、ポンカン、花が飾られた。隣村の玉田副会長は、「戦後移民が活躍する植民地にふさわしい式典だった」と感想を述べた。

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