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8月から11月=県人会式典が集中=宮崎、北海道など6県

4月13日(火)

 八月から十一月は県人会の創立式典ラッシュ――。
今年は北海道や青森など七県人会が創立記念の節目を迎え、香川を除く六県が母県から県知事ら慶祝団の出迎え盛大に祝う。また、宮城県人会は十一月に新会館の落成式を予定する。

 式典の皮切りとなるのが今年五十五周年を迎えた宮崎県人会で、八月二十二日に北海道協会会館で式典を実施。安藤忠怒知事ら県関係者も来賓として顔を並べる会場では、県人会による踊りなどの芸能も披露される。
 同月二十九日には北海道協会と福井県人会がそれぞれ式典を予定する。
 今年の式典の中では最も長い歴史となる六十五周年の北海道協会は、同協会が所有する会館が会場。谷口出穂会長ら関係者が昨年末に母道を訪れ、高橋はるみ知事に来伯を要請しているが、同知事は胃ガンの手術を受けたばかりということもあり、来伯は未定だ。
 リベルダーデ区の愛知県人会館を会場に五十周年を祝うのが福井県人会。昨年就任したばかりの西川一誠知事ら県関係者が出席する見込み。また、三百人の県出身者らの実態調査を含んだ記念誌の発行も刊行するという。
 十月には青森と和歌山の両県人会がそれぞれ半世紀の歴史を祝う。
 青森は同月二十四日にリベルダーデ区のカーザ・デ・ポルトガルが会場。母県との折衝を終え十日に帰国したばかりの清藤イナ会長は「文協講堂より収容力がある」と語る。また、三村知事とも直接面会し、来伯を要請した。清藤会長は「四月末にしかはっきりしないが、来てもらえる手応えを感じた」と声を弾ませる。
 また和歌山は知事や県議会議長らに招待状は送っているが、八月に知事選挙が控えているため先行きは不透明だという。
 一方、式典を実施しないのが五十周年の香川県人会。昨年、県人移民九十周年を祝った際に、前倒しで五十周年を祝っている。
 しんがりを務めるだけでなく、著名人が来伯することでも注目を集めそうなのが、四十五周年を迎える長野県人会だ。十一月十四日に北海道協会で予定する式典には、作家としても知られる田中康夫知事が来伯予定。石井賢治会長は「年配移民が知事からねぎらいの言葉をもらえる絶好の場」と位置づける。
 また、記者クラブ制の廃止や道州制の導入など「長野発の改革」を訴える田中知事だけに、各種講演などの可能性もある。石井会長も「田中知事が望めば、場所などは手配する」と前向きな姿勢を見せる。
 昨年五十周年式典を実施した宮城県人会は現在、リベルダーデ区で建設中の新会館の落成式が十一月に行われる。中沢宏一会長によると、浅野知事は昨年に来伯しているので難しいが県議長ら県関係者が来賓として出席する。

 

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